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空冷ポルシェ
ポルシェの選び方

空冷ポルシェの選び方

価格が高騰している911空冷ポルシェ。
911空冷ポルシェ(以下、空冷ポルシェ)以外のスポーツカーの中古も値上がりしていますが、911空冷ポルシェの価格上昇はそれ以上です。
少しでも程度の良さそうなものは「要相談」や「ASK」となっているものばかり。たまに値段がついている個体でも1000万近い値段がついていたりします。
このまま高騰が続くのか、それともいずれ値崩れを起こすのでしょうか。

空冷ポルシェの魅力とは

1963年にデビューを果たし、今なお人気の車種である911。
現行の911は水冷エンジンですが、1990年代まで空冷エンジンを搭載していました。
空冷エンジンは独特のエンジン音やオイルのにおいを楽しめる特徴的なエンジンです。
空冷エンジンには自然空冷式と強制空冷式の2種類があります。
自然空冷式は冷気フィンに外気があたることによって冷却される構造になっていて、車体の軽量化、簡易化ができるためオートバイでも採用されています。
強制空冷式はエンジン動力で冷却ファンを常に回転させ、外気をエンジンの冷却フィンにあてて冷却効率を高める方式です。
ポルシェ911シリーズは強制空冷式を採用しています。

高騰している理由

空冷ポルシェは海外でも人気があるため、当時の新車価格より価格が高くなる現象が起きています。
特に限定モデルは高値で取引されていますが、よりオリジナルの状態の空冷ポルシェが人気です。
高騰したきっかけは、2012年あたり海外オークションにおいて、1973年カレラRS2.7が高額で落札されたためと考えられます。
2013年にはポルシェ911が誕生50周年を迎え、限定車やターボ車の価格が高騰し始め、空冷ポルシェにも影響しました。
日本の場合、国内に程度の良い空冷ポルシェがあると海外のバイヤーに知れ渡り、日本で買い占めが始まりました。

空冷ポルシェの選び方

空冷ポルシェを選ぶときに重要なのは個体の状態です。この個体は国産車と違い、非常に大きな差があります。
安く展示されている空冷ポルシェは問題が多いので注意が必要です。
ポルシェの販売経路は正規輸入車、新車平行輸入車、中古平行輸入車と分かれますが、避けたいのは中古平行輸入車。
中古並行輸入車は、海外で登録され実際に使用されていたため車歴が不明だったりするためです。
専門店であっても問題がある個体はありますので、きちんと整備されているか確認しておきたいところです。