ポルシェのディーラーでは、装着しているタイヤが承認タイヤでないと入庫拒否や車検が厳しいといった声があります。
自動車メーカーの中でも特にポルシェ社はタイヤに対する要求がとても厳しいというのは有名な話。
タイヤだけではなく、アフターパーツによる性能アップやドレスアップの楽しさがあります。
しかし、その一方でカスタマイズした車がディーラーより出禁(出入禁止)を言い渡されている事情についてまとめました。
ディーラーがカスタマイズされた車を断る理由
ディーラーはなぜカスタマイズされた車の入庫を拒否するのでしょうかというと、ディーラーの多くは指定自動車整備事業の指定を受けた指定工場だからです。
この指定工場が検査基準違反の車を車検通過させてしまうと営業停止処分を受けてしまいます。
最近は行政による監査が厳しくなっており、重い指定取り消し処分になる可能性があるため、保安基準に適していない車に対して慎重です。
万が一、ディーラーが営業停止処分になってしまうとポルシェという看板に泥を塗ることになってしまいます。
入庫拒否されたカスタマイズの例
ディーラーのスタッフによると、やはりローダウンのやりすぎや外灯周りを交換している事例が多いとのこと。
具体的にどんなものが引っかかるのかを挙げてみましょう。
・ヘッドライトやテールライト、デイライトなど灯火ユニットの改造、交換
・最低地上高が9cm以下
・フェンダーからタイヤ、ホイールのはみだし
・フロントガラスやサイドガラスに違法なフィルムの貼り付け
・バンパーの交換など車体寸法が大幅に変化
・マフラーの交換による騒音規制値をオーバー
特に灯火ユニットの交換は最近チェックが強化されるようになりました。
それ以外の項目についても法令違反なので仕方ないでしょう。ディーラーに限らず整備工場が保安基準を満たさない車の整備、検査を請け負った場合、罰則を受けることになります。
カスタマイズされた車はシビアな目で見られていると思っていいでしょう。
車検対応パーツもNGに
最近はちょっとでもリスクを避けるために、たとえ車検に対応したパーツであっても整備しないディーラーが増えています。
今ではおなじみになったメンテナンスパックは、法令やメーカーが認めていない改造、架装が行われていた場合は無効になることも。
このため、ディーラーへ持ち込む場合は純正状態が理想です。
なので、パーツ交換をこなう場合、いつでも元に戻せるように純正部品は残しておくことをおすすめします。